外資系メカエンジニア 佐藤(偽名)のブログ

外資系メーカーで働くメカエンジニアによる情報発信ブログです。転職や私生活のあれこれについて書き記していきます。

諦めるという戦略

今回は"諦める"というテーマで記事を執筆していきます!

 

まずは日本人の感性で考えて"諦める"という言葉にネガティブなイメージを持つ人も少なくないかと思いますが、これは決して後ろ向きな意味を持つ言葉ではありません。

自分の将来実現したいことや出来る事を見極めた上で「自分にはこれは必要無いな」と見切りをつけて成果を最大化させることを指しています

 

日本で教育を受けてきた以上は、一度始めたことを途中で辞めることは逃げる事と同義であると言われ続けてきた人も多いかと思いますが、これは半分正解で半分間違いです。

確かに後のことを何も考えずに"嫌だから辞める"というのは逃げる事と同義ですが、戦略的に考えた結果として"諦める"のは決して逃げる事ではありませんし、何かの目標を達成したいときに不要なものを切り捨てて費用対効果の大きいものに時間を割くのは有効な戦略です

 

実体験なのですが、高校の頃に体調を崩してしまって部活を辞めようとしていました。

しかし、根性論が大好きな当時の担任は俺の意見が偉く気に入らなかったらしく、「部活は最後まで続けることに意味がある」という意味不明な理由で退部届の提出を渋りました。そして結果的に体調はどんどん悪化していって高校3年の出席日数が足りなくなって卒業できなくなりかけました…

思えば当時の担任も一つの事をコツコツと続けていくことを美徳とする日本の学校教育の犠牲者の一人だったんじゃないかと思いますけど…

 

何が言いたいのかと言うと、"諦めるのは逃げるのと同義"というのは学校や会社等で人を管理する側にとって相手を繋ぎ止めてコントロールするための方便であり、諦める事を本気で悪いと思っているのであれば学校教育や会社に洗脳されているのではないかと疑った方が良いのではないでしょうか?

 

もともと"諦める"の語源は"明(あき)らむ"という言葉であり、事情などをハッキリさせるというポジティブな意味の言葉でした。つまり物事を俯瞰して見た上で分析して自分に本当に必要なものを明らかにする事が"諦める"の本質です。

 

例えば身近な例を挙げると

・転職せずに現職に残って得られるものは何か?

・自分の取ろうとしている資格に意味はあるのか?

・師匠の言う通りマルチ商法を続けても未来に希望は持てるのか?

思考停止して現状維持に走るのではなく、戦略的に分析した上で"諦める"という選択を選ぶことは決して逃げることではないわけです。

 

以上を踏まえた上でオススメの本を紹介します。

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉
 

著者である為末大さんは元400mハードルの選手ですが、もともとは100m走の選手でした。

しかし、100m走にこだわっている限りは世界レベルでトップに立てないと判断してから400mハードルに鞍替えした過去があります。

このように自己分析を重ねた上で100m走を諦めた結果としてオリンピックのメダリストにまで登り詰めたわけですし、この考え方は我々にも十分に応用できるのではないでしょうか?

 

今回は以上です!